昔のサービスは買い切りが中心でしたが、近年では月額といったタイミングで継続的に課金される「サブスクリプション」モデルがビジネスでも広まっています。サブスクリプションをどうやって経費計上すればよいのか迷われる方もいらっしゃるでしょう。
サブスクリプションを経費計上する場合は費用形態や契約期間などで計上方法が若干異なるため注意してください。また記帳代行を外注した場合にサブスクリプションがどうやって記載されるのか知っておけばチェックに役立ちます。
今回はサブスクリプションの経費計上方法を知りたい方向けに、注意点を解説していきます。
サブスクリプションはスモールスタートしやすいサービス!費用対効果の面で注意点も
サブスクリプションとはもともと雑誌の定期購読を表す言葉でしたが、似たような形式がジャンルを問わずサービスに適用されるようになったことで使われる範囲が拡大しました。
サブスクリプションをビジネスへ導入すると
- 少ない費用でスモールスタートしやすい
- 自社でサービスの保守点検を行う必要がない
- 自動でサービス更新が受けられる
といったメリットがあります。
反面
- 長期間契約すると費用がかさむ恐れがある
- 自社では細かくサービス内容を管理できない
といったデメリットがある点に注意です。
将来的に会社規模が大きくなり長期間利用するサービスを検討する場合は、サブスクリプションモデルが適切なサービスとは限らなくなります。買い切り方も含めた対費用効果を確認して冷静にサービス導入を検討するのが重要です。
支払いタイミングや契約期間で分けよう!記帳時にサブスクリプションはどう計上する
ここからは記帳時にサブスクリプションをどうやって計上するのか、ポイントを解説していきます。
毎月払いの場合は「支払手数料」扱い
サブスクリプションは毎月課金される形態が一般的です。そして毎月払いでサブスクリプション経費を支払っている場合は、「支払手数料」として処理しましょう。
仮に毎月2万円を支払っている場合は、毎月2万円をその都度支払手数料として記載してください。
一括払いで契約期間が1年に収まる場合は「短期前払費用」になる
仮にサブスクリプションサービスが1年間といったタイミングで一括払いするタイプだった場合、そして契約期間が1年以内の場合払ったお金は「短期前払費用」になります。
年額で10万円を前払いした場合は、その10万円を短期前払費用として記帳します。
一括払いで契約期間が1年に収まらない場合は「前払費用」で処理する
上記と同じように一括払いであり、その上で契約期間が1年超になってしまう場合は「前払費用」として計上する必要があります。
ただし前払費用として扱われるのは、契約期間が1年を超えた分の代金です。
まとめ
今回はサブスクリプションの記帳での扱いについて解説してきました。
記帳代行を外注する際も、サブスクリプションがどう記載されるのか確認しておくのは重要です。納品物のサブスクリプションの記載が間違っていないかスムーズにチェックできるようにしておきましょう。