どんな時代になっても、会計の不正は後を絶ちません。特に株式を販売して資金を得ている株式会社では不正会計が発生する頻度が多いように見えます。
大企業での不正会計が目立ちますが、規模にかかわらず不正会計は発生しています。他人事と考えて会計をしているといつの間にか「不適切会計」が引き起こされている危険性もあるので注意しましょう。
今回は会計の不正にどんな種類があるか知りたい方向けに、不適切会計の概要を解説していきます。
誤った会計が発生した場合はすべて対象!不適切会計とは
不適切会計とは、「日本公認会計士協会」の説明では「意図的かそうでないかにかかわらず、財務諸表を作成したときに必要な情報を使用しなかった、または間違って用いてしまうなどの行為」を指します。
会計とはややこしい業務なので、
- 少し前の取引情報を書き忘れていた
- 記載額が1円間違ったり、1ケタ違った
というケースはよく起こります。しかしそのままにしておくと会計上は正しくないので、すべて不適切会計扱いになってしまうのがポイントです。
1円など少額の間違いであれば特に問題は起こらないかもしれませんが、不適切な会計作業が続くとひずみも増え、税務署から是正勧告を受けてしまう恐れがあります。税務署から目を付けられると面倒なので、会計は意図的でなくても適切に処理することをおすすめします。
不適切会計が悪質だと不正会計に!
不適切会計の中でも、意図的に損益を操作して財務諸表を作成した場合は「不正会計」扱いになります。
たとえば大手家電メーカーの「東芝」が話題になったのも、不正会計が発覚したからでした。不正が起きた総額は税引前利益で2,248億円になり、東芝の信頼が世間的にも失墜してしまった要因になりました。
不正会計を行ってしまうと発覚した際ステークホルダーからの信頼がなくなってしまう危険性があります。不正会計が起きないように会計の作業情報は誰にでも分かるように共有しておき、クリーンな経営を目指してみましょう。
ちなみに
といった業種では特に不正会計の事例が多いようです。
まとめ
今回は不適切会計の概要を解説してきました。
たとえ意図的でなくても会計内容に間違いがある場合はすべて不適切会計です。不適切会計が起きないようにスムーズな体制で経理を実行できる体制を整備しておく必要があります。
記帳代行の外注は、経理に人手が不足している会社におすすめの方法です。記帳代行業者は経理のプロなので、正確に会社の現状を数値化してくれます。
透明性のある経理を行うためにも、ぜひ記帳代行の外注を検討してみてください。